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14. Servlet2.5

2007.06.15 株式会社四次元データ 小松一登

1.1. はじめに

ServletAPIの新しいバージョン、Servlet2.5がリリースされています。今回のバージョンアップでは、主だった変更点としてアノテーションの追加、web.xmlの構文変更、制限の緩和や、仕様の明確化などが挙げられます。なお、この新しいサーブレット仕様を利用するにはJava SE 5(JDK5)が必須となりました。本稿では、Servlet2.5の追加機能や変更点について解説していきます。

#現在(2007年5月)Servlet2.5に対応しているサーブレットコンテナには、Apache Tomcat6やJetty6などがあるようです。

1.2 追加機能や変更点

Servlet2.5の主な追加機能や変更点と簡単な説明です。

アノテーション

Servlet2.5の仕様ではいくつかのアノテーションがリストアップされ、それらがコンテナ内でどのように振る舞うべきかが規定されています。web.xmlのXML要素の代わりとして働いてくれるものや、これまでサーブレットが自身で実行する必要のあったタスクを、コンテナに代行させてくれるものなどがあります。これらアノテーションがサポートされたことは、今回のバージョンアップの目玉と言っていいでしょう。

web.xmlの構文変更

web.xmlの構文に少し変更が加わり、使いやすくなりました。filter-mappingやservlet-mappingにおいて複数のservlet-nameやurl-patternが指定できるようになったほか、全てのHTTPメソッドがsecurity-constraintの適用対象となりました。

制限の緩和

仕様上の制限が緩和され、融通が利くようになった部分があります。具体的には、エラー処理に関する制限やセッショントラッキングに関する制限がそれにあたります。

仕様の明確化

これまで曖昧に定義され実装依存になっていた一部の仕様、例えば、複数のコンテキストにまたがるセッションの管理法に関するルールなどが明確化されました。

次回から、これらの新しく追加された機能や2.4からの変更点などについていくつか取り上げ、より詳しく解説していきます。

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