1. 実行までの流れ2006.08.24 株式会社四次元データ 溝口佑爾
実行までの流れ
この章では パッケージの作成→パッケージ内にXULファイルとRDFファイルを作成→パッケージのインストール→実行 というXULアプリケーション実行までの流れを "Hello, World!" を表示するサンプルプログラムの作成を通して一通りたどっていきます。 1.1. Mozilla のインストールまずは Mozilla をインストールします。Mozilla は、Web ブラウザだけではなく HTML エディタなどの機能も含んだインターネット統合アプリケーションです。以下のサイトから Mozilla を無料でダウンロードすることができます。 1.2. パッケージ、フォルダの作成それでは実行ファイルを置くためのフォルダを作成しましょう。Mozilla のインストールフォルダ ( 'Mozilla' という名前のフォルダのことが多い) の下にある 'chrome' というフォルダへ移動してください。'chrome' フォルダは 'installed-chrome.txt' や 'chrome.rdf' といったファイルを含んでいます。そこに適当な名前のフォルダを作成してください。これからこのフォルダにいろんなデータを入れていきます。そのためこれをパッケージと呼びます。ここではこのパッケージに 'sample' という名前をつけます。つまりパッケージ名は 'sample' です。 次に 'sample' フォルダの下に 'content' というフォルダを作成します。さらにその下にもう一度適当な名前のフォルダを作成してください。今回は 'xulsample' というフォルダ名にしましょう。この chrome/sample/content/xulsample/ が XUL の実行ファイルを置く場所フォルダになります。 1.3. XULファイルの作成では 'xulsample' フォルダの中へ移動しましょう。そこにパッケージと同じ名前の XUL ファイルを作成します。今回の場合、パッケージ名が 'sample' だったので、このファイルの名前は 'sample.xul' となります。 'sample.xul' を開いて、XUL ファイルを入力し保存します。今回は XUL ファイルの中身を次のように入力します。 sample.xul
<?xml version="1.0"?>
<?xml-stylesheet href="chrome://global/skin" type="text/css"?>
<window
title="sample"
xmlns="http://www.mozilla.org/keymaster/gatekeeper/there.is.only.xul">
<label value="Hello, World!" />
</window>
XUL ファイルは XML がベースになっているため、特別なエディタは必要なく、テキストエディタで記述することができます。 1.4. RDFファイル(宣言ファイル)の作成同じく 'xulsample' フォルダの中に 'contents.rdf' というファイルを作成します。このファイルは RDF (Resource Data Framework) という XML ベースの仕様に基づいたもので、パッケージの中身を記述するものです。以下を 'contents.rdf' のテンプレートとして利用することができます。 contents.rdf
<?xml version="1.0"?>
<RDF:RDF xmlns:RDF="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
xmlns:chrome="http://www.mozilla.org/rdf/chrome#">
<RDF:Seq about="urn:mozilla:package:root">
<RDF:li resource="urn:mozilla:package:sample"/>
</RDF:Seq>
<RDF:Description about="urn:mozilla:package:sample"
chrome:displayName="Hello World!"
chrome:author="TECHSCORE"
chrome:name="sample"
chrome:extension="true"/>
</RDF:Description>
</RDF:RDF>
次回以降テンプレートとして使用する場合は、赤い部分にパッケージ名を記述します。今回の場合は 'sample' になります。また、青い部分には適当なアプリケーション名と作者名を記述します。 1.5. パッケージのインストール一度すべての Mozilla を終了し、Mozilla 実行ファイル下の 'chrome' フォルダの下にある 'installed-chrome.txt' ファイルを開きます。続けてこのファイルの最後に以下の記述を追加し保存します。最後のスラッシュを忘れないように注意してください。 content,install,url,resource:/chrome/sample/content/xulsample/ この記述によって chrome/sample/content/xulsample/ つまり 'chrome' からXUL実行ファイルのあるフォルダ ( 'xulsample' ) までのアドレスの記述のエントリが 'installed-chrome.txt' ファイルに登録されます。 さらに続けて 'chrome' フォルダ下の 'chrome.rdf' ファイルを削除します。このとき 'overlayinfo' フォルダがあればそれも削除しておくのが無難です。 以上の作業が終了したら、Mozilla を再起動します( Mozilla をすべて終了した状態にしてからもう一度立ち上げる)。このとき 'installed-chrome.txt' の内容に沿って 'chrome.rdf' ファイル (削除されていれば 'overlayinfo' フォルダも) が作り直されます。うまくいっていれば 'chrome.rdf' ファイルのどこかにXUL実行ファイルまでのアドレス resource:/chrome/sample/content/xulsample/ が追加されています。 このように、'installed-chrome.txt' ファイルにアドレスを追加し 'chrome.rdf' ファイルを作り直すだけで新しいパッケージのインストールは完了します。 1.6. 実行コマンドプロンプトで Mozilla の実行フォルダまで移動します ( Z:\>cd/d C:\・・・\Mozilla という要領で移動) 。そこで次のコマンドを実行します。 C:\・・・\Mozilla>mozilla -chrome chrome://sample/content/sample.xul/ "Hello, World!" と記されたウィンドウが表示されれば成功です。chrome://sample/content/sample.xul/ という部分は chrome URL です。chrome URL は http URL と同様に使うことができる URL で、次のような形で記述されます。ここでも最後の'/'を忘れないように。 chrome://<パッケージ名>/<種類>/<ファイルの名前.xul>/ 種類には、content, skin, locale などがありますが、今回は content だったので ( chrome/sample/content/xulsample でした ) 、上のようになります。 また、MozillaブラウザのURLフィールドにchrome URL(chrome://sample/content/sample.xul)を直接入力することで、ブラウザのページ上でアプリケーションを表示することもできます。 1.7. パッケージのアンインストールパッケージをアンインストールするには 'chrome' フォルダの下にある 'installed-chrome.txt' ファイルの最後に追加したアドレスの行を削除し、同じく 'chrome' フォルダ内にある 'chrome.rdf' ファイルを削除します。ここで削除された 'chrome.rdf' ファイルは Mozilla 再起動時に自動的に作り直されます。 |
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