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2. SQL

2.1. SQLの歴史

E.F.Codd 氏がリレーショナル型データベースの概念を提唱して以来、実用に耐えうるリレーショナル型データベースシステムの開発が急ピッチで進められました。そして、1970年代に入って間もなく、IBM 社の SanJose 研究所 (現 Almaden 研究所) は初のリレーショナル型データベースシステムのプロトタイプとして System R を発表することになります。この System R に実装されていたデータベース言語こそが、SQL の元となる SEQUEL (Structured English Query Language) です。

「構造化英文問合せ言語」とも訳される SEQUEL は、その名の示す通り、関係代数や関係理論に基づくリレーショナル型データベースを、英文的記述によって誰もが容易に操作できるようにした画期的なものでした。

SEQUEL は、その後の 1976年に SEQUEL2 へとバージョンアップされますが、この名前が他社の登録商標であったことから、SQL と改名されます。

SQL を用いたリレーショナル型データベースは、操作性の優秀さを評価され、その仕様に準拠した製品がいろんなベンダからリリースされることになり、1970年代には、リレーショナル型データベースの事実上の標準と位置づけられるようになりました。

1980年代には ISO や JIS などで規格化されたことにより、さらに普及が進みました。現在の DBMS は、そのほとんどがリレーショナル型を採用しています。したがって、SQL を理解することで、多くのデータベースシステムを利用することができるのです。

1960年代

1970年代

●E.F.Codd 氏
リレーショナル型データモデル発表 (1970)

●IBM 社 SanJose 研究所
リレーショナル型データベースプロトタイプ SystemR のデータベース言語 SEQUEL2 発表 (1976)

●Oracle をはじめとして多くの RDBMS が開発リリースされはじめる (1979〜)

リレーショナルの概念が提唱されて以降、リレーショナル型データベースの研究開発が行なわれ始めた。データベース言語として、SEQUEL が開発される。

1980年代

●ISO、JIS による SQL87 の規格化 (1987)

●ISO、JIS による SQL89 の規格化 (1989〜 1990)

商品 RDBMS が多く登場し始める。ただし、ほとんどの RDBMS がメインフレームやミニコン対応。

SQL を実装する RDBMS も登場。

1990年代

●ISO、JIS による SQL92 の規格化 (1992〜 1995)

●ISO/IEC SQL マルチメディアプロジェクトの設置 (1993)

●ISO による SQL99 の規格化 (1999)

●SQL3〜 4、SQL/MM など、さらなる SQL を追加

SQL の規格化
SQL は急速にその機能を拡張し始める。RDBMS はワークステーションや PC に移植される。

2000年代

マルチメディア他によるオブジェクト指向

上の表からも分かるように、SQL 規格の流れは SQL87 にはじまり、SQL99 まで規格化されています。最新の規格は SQL99 ですが、現在のところ、ほとんどの商用リレーショナル型データベース製品は SQL92 に準拠しています。ここでは SQL92 に準拠して説明しています。

各規格は次のように変更・改良されています。

SQL87
既に発表されていた多くのベンダの商用リレーショナル型データベースに実装されていた SQL の中でも、共通の基本部分だけに限定された最小限の規格。
SQL89
外部キーリレーションシップを適用するメカニズムのサポートが追加された。
SQL92
埋め込み SQL や動的 SQL などをはじめとする多様な機能が追加された。
SQL99
オブジェクト指向のアプローチによる統合や、プログラミングの拡張といった機能が盛り込まれている。

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