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7. インスタンス要素

クラスがある集合を表しているのに対して、インスタンスはある集合に属している個体のことを表しています。たとえば人(Human)クラスに属するインスタンスはある人間のことを表している、ということです。

インスタンスの情報

インスタンス要素では何クラスに属しているのかなどの情報を記述して、そのインスタンスがどういうものであるかをわかるようにします。
インスタンス(Iとする)の情報を与えるプロパティのうち、OWLで提供されているものには次のようなものがあります。

プロパティ 説明
rdf:type Iは参照しているクラスに属している
owl:sameAs Iは参照しているインスタンスと同じもののことを表している
owl:differentFrom Iは参照しているインスタンスとは違うもののことを表している
例1 : 四次元太郎(TaroYojigen)と、A大学の学生番号235の人物は同じ人物
  <Human rdf:ID="TaroYojigen">
    <owl:sameAs rdf:nodeID="aaa" />
  </Human>

  <Human rdf:nodeID="aaa">
    <4dd:studentNumber>235</4dd:studentNumber>
  </Human>

ちなみに例1でのowl:sameAsの目的語は、空白ノードを表しています。

例2 : URIが"http://www.4dd.co.jp/sw/employee/TaroYojigen"の人物と
      URIが"http://www.4dd.co.jp/sw/guest/TaroYojigen"の人物は違う人
  <Human rdf:about="http://www.4dd.co.jp/sw/employee/TaroYojigen">
    <owl:differentFrom rdf:resource="http://www.4dd.co.jp/sw/guest/TaroYojigen" />
  </Human>

このowl:differentFromプロパティは特に違いを明確にしたいときに用います。

owl:AllDifferent

複数のインスタンスがすべて違うものを表しているということを記述する便利な要素がowl:AllDifferentです。owl:differentFromは、owl:distinctMembers要素とともに使用します。また、owl:distinctMembers要素はowl:AllDifferentの中でのみ使えます。

例3 : 赤(Red)青(Blue)黄(Yellow)緑(Green)紫(Purple)はすべて違う
  <owl:AllDifferent>
    <owl:distinctMembers rdf:parseType="Collection">
      <Color rdf:ID="Red" />
      <Color rdf:ID="Blue" />
      <Color rdf:ID="Yellow" />
      <Color rdf:ID="Green" />
      <Color rdf:ID="Purple" />
    </owl:distinctMembers>
  </owl:AllDifferent>

インスタンスは実際に存在するもののことを表しているので、インスタンスに関する情報はすべて事実ということになります。
第6章までで定義してきたクラスやプロパティを用いてこの事実を記述することが、セマンティックWebにおいて重要なことなのです。



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