JSP 5章 カスタムタグの基本
- 5.1. カスタムタグとは
- 5.2. 「ボディ部を持たない」カスタムタグのハンドラクラスの作成
- 5.3. タグ設定ファイルの作成
- 5.4. カスタムタグの使用
5.3. タグ設定ファイルの作成
続けてタグライブラリ・ディスクリプタ(タグの設定ファイル)の作成について説明します。必要最低限なものについてのみ説明します。以下は「HelloWorldTag」の設定ファイル例です。
<?xml version="1.0" ?>
<!DOCTYPE taglib
PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD JSP Tag Library 1.2//EN"
"http://java.sun.com/dtd/web-jsptaglibrary_1_2.dtd">
<taglib>
<tlib-version>1.0</tlib-version>
<jsp-version>1.2</jsp-version>
<short-name>example tags</short-name>
<tag>
<name>HelloWorld</name>
<tag-class>HelloWorldTag</tag-class>
<body-content>empty</body-content>
</tag>
</taglib>
設定ファイルは「***.tld」としてください。ファイルはタグを使用するWWWアプリケーションルート以下であればどこでも構いません。「WEB-INF/tld」や「WEB-INF」直下に置くのがオーソドックスなようです。
設定ファイルの先頭には、必ず
<?xml version="1.0" ?> <!DOCTYPE taglib PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD JSP Tag Library 1.2//EN" "http://java.sun.com/dtd/web-jsptaglibrary_1_2.dtd">
とXML宣言・DOCTYPEを記述するようにして下さい。またJSP1.2のタグ設定ですので、JSP1.1の場合は異なるという点にも注意してください。それ以下はタグライブラリ(カスタムタグの集合)の設定の中心部分です。
taglib要素
| tlib-version | 必須 | タグライブラリのバージョン。必ず「1.0」とする事。 |
| jsp-version | JSPのバージョン。デフォルトでは「1.2」。 | |
| short-name | 必須 | タグライブラリの略称。 |
| tag | カスタムタグの設定。カスタムタグの数だけ繰り返す。詳細は次表で。 |
tag要素
| name | 必須 | カスタムタグの名前。これがJSPページで使用するタグの名前になる。 | ||||||
| tag-class | 必須 | タグハンドラのクラス名。 | ||||||
| body-content |
以下の3つの内のどれかを指定。
|
|||||||
| attribute | タグで指定する属性の設定。詳細は後の章で説明します。 |
「HelloWorldTag」ではタグ名を「HelloWorld」、ボディ部は評価しないので「empty」と指定しています。 属性は今回は使用しないので、定義していません。
(実習課題2)
実習課題1のタグハンドラクラスの設定ファイルを作成しなさい。

