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1. Rubyとは

1.1 Ruby 基礎知識

Ruby は、まつもとゆきひろ氏によって開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。
1995年に公開されて以来、多くの開発者に支持されています。

1.2 Rubyの特徴 1

  • インタプリタ言語である
    • 例えば Java は、ソースコードを書いた後にコンパイルという作業を行い、Java 仮想マシンが理解できるバイトコードに翻訳する必要があります。
      しかし、Ruby はインタプリタ言語ですので、書いたソースコードはコンパイルせずに実行することができます。
  • オブジェクト指向である
    • Ruby は Java と同様にオブジェクト指向言語です。
      オブジェクト指向については、 Java基礎知識 のページをご参照ください。
      Javaと異なる点は、数値などの基本的なデータ型も全てオブジェクトという点です。
  • 動的型付け言語である
    • Ruby の変数にはどのような型の値でも代入することが可能です。詳しくは次章にて説明します。
  • オープンソースである
    • Ruby 実行環境は無料で入手することができます。
  • マルチプラットフォームである
    • Ruby で書いたプログラムは、Ruby 実行環境がインストールされている Windows、Linux、Mac OS など様々な環境で動作させることができます。

1.3 Ruby 実行環境構築 3

では、Windows 7 にて Ruby 実行環境を整えましょう。
今回利用するのは 公式サイト で公開されている Ruby 実行環境です。
2013年6月現在の最新バージョンは 2.0.0-p195 です。

Ruby 実行環境をインストールする方法はいくつかありますが、今回は RubyInstaller を使います。
Ruby実行環境に様々なツールがセットでインストールされるため、手軽に開発を始めることができます。

  1. RubyInstallerダウンロードページ から RubyInstallers の「Ruby 2.0.0-p195」をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、インストールしてください。
    その際、環境変数 PATH に Ruby のパスを追加するため、下記にチェックを入れます。
      ■ Ruby の実行ファイルへ環境変数 PATH を設定する
  3. インストールが完了したら、コマンドプロンプトから「ruby -v」と入力し、バージョンを確認しておきます。
    下記のように表示されれば、OKです。(バージョンや日付は、インストールしたバージョンによって異なります)
    > ruby -v
    ruby 2.0.0p195 (2013-05-14) [i386-mingw32]

1.4 Hello Ruby を書こう 2

インストールが完了したら、早速プログラムを作成してみましょう。
まずは、コマンドプロンプトに「Hello! Ruby」と表示するプログラムです。
テキストエディタに下記コードを入力し、「hello.rb」という名前で、任意のフォルダに保存してください。

puts "Hello! Ruby"

コマンドプロンプトに文字列を出力するためには、

puts "文字列"

と一文記述するだけです。

Java で同じように文字列をコマンドプロンプトに出力するためには、 Java入門 で紹介したように、クラスや main メソッドが必要です。そのため、文字数がどうしても多くなります。最初はほとんどのコードの意味を分からないまま、おまじないのように入力することも多いでしょう。
しかし、Rubyでは上記コードの通り、数十文字ですむのです。おまじないのようなコードもありません。

では実行してみましょう。Ruby はインタプリタ言語ですので、コンパイルはいりません。
コマンドプロンプトで、ファイルを保存したフォルダに移動し、以下のコマンドを入力すると実行できます。

ruby ファイル名

では、コマンドプロンプトで、「hello.rb」を保存したフォルダに移動し、以下のコマンドを入力してください。

ruby hello.rb

下記のように「Hello! Ruby」と表示されれば、成功です。

> ruby hello.rb
Hello! Ruby

1 2011/06/14 特徴を一部修正しました。

2 2011/06/14 内容を一部修正しました。

3 2013/06/10 Ruby2.0 に合わせて一部修正しました。

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