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2.2 要素

XML文書において、最も基本となる情報単位が要素です。以下は、greetingという要素が、Hello!という文字列のコンテンツを持っている例です。

  <greeting> Hello! </greeting>

要素は、開始タグ(<greeting>)から終了タグ(</greeting>)までの部分を示します。開始タグと終了タグの間のテキストを、コンテンツと呼びます。コンテンツは、文字列のほかに、要素を含むことができます。以下に、greeting要素の中に、<thanks>という要素をネストさせた場合の例を示します。

  <greeting>
<thanks> Thank you !! </thanks> </greeting>

要素には、コンテンツをもたない空要素もあります。以下の例は、nothingというコンテンツを含まない要素の例です。書式は2つありますが、どちらも同じ意味を示します。

  <nothing></nothing>
  <nothing/> 

コンテンツを含まない要素をあらわすタグ(上記の例では、<nothing/> )を、空要素タグと呼びます。

2.3 属性

属性は、XML文書の中で、要素に対して付加的な情報を付け加えるために使用されます。以下は属性の例です。

  <book author="志賀直哉”>小僧の神様 </book> 

属性は、要素の開始タグまたはあき要素タグの中に記述されます。付加される情報は名前と値のペアで表現されます。上の例ですと、book要素にauthorという名前の属性が付け加えられています。author属性の値は志賀直哉です。

属性は複数記述することもできるが、その順番に意味はありません。つまり、以下の2つは同じことを示します。

  <book author="志賀直哉” title="小僧の神様"/>
  <book title="小僧の神様"  author="志賀直哉" /> 

要素と属性に使用できる文字

要素と属性の名前に使用できる文字は、XML 勧告に規定されています。XML勧告において、文字を以下のように分類しています。

図

名前で使用できる文字は、以下のようになっています。

名前の先頭で使用できる文字 Letterクラスに含まれる文字、"_"、":"
名前の先頭以外に使用できる文字 Letterクラス、 Digitクラス、 CombiningCharクラス、 Extenderクラス、および '.'、 '-'、 '_'、 ':'

また、xmlで始まる名前は、将来のために予約されているので、使用できません。また、':'(コロン)は名前空間のために予約されてるので、使用しないほうが望ましいです。

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