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2.6 CDATAセクション

XMLはマークアップ言語であるため、XML文書を記述する際には、マークアップ用として指定された記号を直接文字として記述することはできません。これを記述してもマークアップの指定と解釈され、文字として解釈されないためです。しかし、場合によっては、この方法はXML文書の記述や管理を煩雑にする場合があります。このような場合に、マークアップ専用の記号であって、通常の文字として扱う特例的な部分をつくることができます。これを、CDATAセクションといいます。

CDATAセクションは、"<![CDATA["という文字列で始まり、"]]>"という文字列で終わります。CDATAセクションの内部には、XMLで利用可能な文字をすべて記述することができます。唯一の例外は"]]>"という文字列だけで、これを記述することはできません。記述しても、CDATAセクションの終了を示すと解釈されてしいます。以下は、CDATAセクションを使用した例です。

<![CDATA[<greeting>Hello,world!</greeting>]]>

通常は、<greeting>や</greeting>はマークアップのためのタグと認識されます。しかし、上の例でCDATAセクション内に含まれているため、<greeting>や</greeting>も文字列として、認識されます。

2.7 まとめ

  • XMLは、表現するデータを木構造にモデリングする
  • XMLの基本情報単位は、要素と属性
  • XML文書は、先頭にXML宣言を行う必要がある。
  • スペース文字の扱いを定義するためには、xml:space属性を指定する。
  • 言語を指定するには、xml:lang属性を使用する。
  • マークアップ記述用に使用される文字を、データとして扱いたい場合はCDATAセクションを使用する。

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