目次へ

2006.05.31 株式会社四次元データ 鈴木 圭

2.8. JAR ファイルの作成

JAR ファイルの作成 (パッケージング) を行うには次のコマンドを実行します:

mvn package

成功すると target ディレクトリに sample-1.0-SNAPSHOT.jar が作成されていることが確認できると思います。

作成される JAR ファイルの名前は、pom.xml に記述されている artifactId と version から決定されます。

2.9. ローカルリポジトリへのインストール

作成した JAR ファイルをローカルリポジトリにインストールするには、次のコマンドを実行します:

mvn install

作成した JAR ファイルはローカルリポジトリにインストールすることで、ローカルにある他のプロジェクトから参照することができるようになります。

2.10. リモートリポジトリへの配備

リモートリポジトリに配備するには、事前にリモートリポジトリの情報を pom.xml に記述しておく必要があります。

リモートリポジトリの情報は、project/distributionManagement 要素の入れ子として repository 要素を追加します。 repository の子要素には id (リポジトリの識別子), name (リポジトリの名前), url (リポジトリの場所を示す URL) などが指定可能です。

以下に設定例を示します:

<project ...>
  ...
  <distributionManagement>
    <repository>
      <id>deploy-repository</id>
      <name>deployRepository</name>
      <url>file://${env.M2_HOME}/deployRepository</url>
    </repository>
  </distributionManagement>
  ...
</project>

この例では (リモートリポジトリという名前に反していますが)、リモートリポジトリの位置を、Maven のインストールされているディレクトリ以下の deployRepository として指定しています。

作成した JAR ファイルをリモートリポジトリに配備するには、次のコマンドを実行します:

mvn deploy

2.11. プロジェクトのクリーン

プロジェクトをクリーン (生成したファイルを削除) するには、次のコマンドを実行します:

mvn clean

このコマンドを実行すると、target ディレクトリが削除されます。

ソースコードの追加/削除などにより、target ディレクトリに不要なファイルが残ってしまうこともあるので、 インストールや配備をする前など、適宜実行しましょう。

↑このページの先頭へ

こちらもチェック!

PR
  • XMLDB.jp