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10. Velocityの設定キー

2006.02.03 株式会社四次元データ 里見玲爾

この章ではVelocityで主に使用する設定キーについて解説します。

10.1. Runtime Log

Runtime Logについて設定できるキーには次のものがあります。

設定キー解説デフォルト値
runtime.log エラーや警告と情報を提供するメッセージのためのログファイルのフルパスと名前を指定します。 フルパスでない場合、カレントディレクトリからの相対パスとなります。 velocity.log
runtime.log.logsystem インタフェースorg.apache.velocity.runtime.log.LogSystemでサポートするロギングのクラスの、 インスタンスのクラス名を指定します。なし
runtime.log.logsystem.classVelocityのログシステムのために使用されるクラスです。 org.apache.velocity.runtime.log.AvalonLogSystem
runtime.log.error.stacktracetrueにすると各エラーカテゴリに対するスタックトレースを 有効にします。大量のログを生成するため、デバッグを完了したらfalseとするほうがよいでしょう。 false
runtime.log.warn.stacktrace
runtime.log.info.stacktrace
runtime.log.invalid.references falseのとき、リファレンスが無効のときのログ出力がされません。true

10.2. エンコード

エンコードに関するキーには次のものがあります。

設定キー解説デフォルト値
input.encodingテンプレートの入力エンコーディング文字を指定します。 ISO-8859-1
output.encoding VelocityServletなどからの出力ストリームのための文字エンコーディングです。 ISO-8859-1

10.3. VTL指示子

VTL指示子に関するキーには次のものがあります。

設定キー解説デフォルト値
directive.foreach.counter.name #foreach指示子によるループカウントのコンテキストでのキーの名前を指定します。 velocityCount
directive.foreach.initial.value#foreach指示子によるループカウントの最初の値を指定します。 1
directive.include.output.errormsg.start #include指示子によるエラーの際のタグの最初と最後を定義します。 この2つが定義されていれば、".start msg .end"の形式でエラーメッセージがストリームに出力されます。 <!-- include error :
directive.include.output.errormsg.endsee error log -->
directive.parse.maxdepth #parse指示子による解析の最大深度を指定します。再帰のループを防ぐために設定します。10

10.4. Velocimacro

Velocimacroに関するキーは5章でも解説しましたが、もう一度紹介しておきます。

設定解説デフォルト値
velocimacro.library Velocityエンジンの初期化のときに読み込むテンプレートライブラリのパスを指定します。 パスはファイルローダーリソースパスのルートからです。 VM_global_library.vm
velocimacro.permissions.allow.inline テンプレートの中で#macro指定子によりVelocimacroを定義可能かどうかを指定します。true
velocimacro.permissions.allow.inline.to.replace.global Velocityエンジンの初期化の際に読み込んだテンプレートライブラリで定義されたVelocimacroを、 インラインで定義されたVelocimacroで上書きできるかを指定します。 false
velocimacro.permission.allow.inline.local.scope インラインで定義されたVelocimacroが、定義されたテンプレートでのみ有効かどうかを指定します。 trueのとき、Velocimacroは定義されたテンプレートでのみ有効です。false
velocimacro.context.localscope Velocimacro内でVelocityContextの値に変更を与える場合(#set指定子などによる)、 その変更をVelocimacro内のみの一時的な変更とするか、永続的な変更とするかどうかを指定します。 false

10.5. リソース管理

リソース(vmファイル、テキストファイルなど)を管理するためのキーについては、 11章の「リソースローダの設定」で解説します。

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