Arduino で遊ぶ (1) 開発環境構築〜動作確認

Arduino で遊ぶ

Arduino はマイコンボードなど呼ばれるもので、電圧を読みとったり(入力)、電圧をセット(出力)することのできるピンがついています。 それを制御するプログラムは USB 接続してコマンドを実行するだけで簡単に書きこむことができ、ピンを介して色々なセンサーやデバイスを制御できるといったデバイスです。

この Arduino を使って、CI でテストが落ちたときに回転灯(こいつ↓)を点灯できるシステムを構築したいと思います。

まず今回は、開発環境を用意して簡単な動作確認までしてみましょう。

開発環境の用意

arduino には GUI の IDE もあるのですが、不便なことも多いので、arturo というコマンドラインのツールキットを使うことにします。 arturo 単体では動作しないので、IDE (1.6 系)のインストールも必要です。

Arch Linux

AUR にパッケージがあるので、使わせてもらいましょう。

https://aur.archlinux.org/packages/arturo-git

その他 OS

Arduino IDE は、http://www.arduino.cc/en/Main/Software から。 arturo は https://github.com/scottdarch/Arturo を参考にビルドします。

注意

IDE が最新の場合、boards.txt が見つからない! と言ったエラーが出るかもしれません。 その時は、以下のようにリンクをはる事で解決すると思います。

プロジェクトを作る

arturo をインストールすると、ano というコマンドが使えるようになっているはずです。 このコマンドでビルドなど、全てを行います。

まずは、プロジェクトディレクトリ "chikachika" を作り、ano init コマンドでプロジェクトを生成します。

プログラムを書く

Arduino の入出力のピンには、アナログ入力とデジタル入出力があり、それぞれに番号がついています。 Arduino UNO には デジタルの 13 番ピンとして LED が初めから組込まれているので、この LED で動作確認することにします。

プログラムは、ano init で生成された src/sketch.ino に書きます。

LED をチカチカチカチカーッさせるプログラム

Arduino を接続する

USB で接続すると、Linux では /dev/ttyACM0 のようなデバイスが生えます。 (Windows や OS X は…わかりません!)

コンパイルして書きこむ

プロジェクトディレクトリ内で、build でコンパイルし、upload でボードに書きこみます。 (--board-model はデフォルトで uno になるかと思いますが、念のため指定しておきます。

arturo が上手くデバイスを検出できない時は、デバイスをオプションで指定します。

動作確認

こいつが チカチカチカチカーッ といった感じで光れば、成功です!

互換ボードでは、場所が違うかもしれません。

入手方法など

だいたいアマゾンで購入できます。 リンクを示すので、参考にしてください。

Arduino Uno R3

http://amazon.jp/dp/B0044X2E5S

LED やセンサーなどがセットにされたキットもあります。 → http://amazon.jp/dp/B008PQEWIW また、互換品というのもあるのでもっと安くあげたいときは、探してみると色々出てきます。 Arduino はオープンソースなので、特別怪しいブツではないはずです。

A-B タイプの USB ケーブル

Arduino UNO R3 は、USB 接続ですがタイプ B のジャックを使っているので、A-B タイプの USB ケーブルが必要です。 Arduino のパッケージによっては、付属しているかもしれません。

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