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5.3. タグ設定ファイルの作成

続けてタグライブラリ・ディスクリプタ(タグの設定ファイル)の作成について説明します。必要最低限なものについてのみ説明します。以下は「HelloWorldTag」の設定ファイル例です。

<?xml version="1.0" ?>
<!DOCTYPE taglib
  PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD JSP Tag Library 1.2//EN"
  "http://java.sun.com/dtd/web-jsptaglibrary_1_2.dtd">
<taglib>
  <tlib-version>1.0</tlib-version>
  <jsp-version>1.2</jsp-version>
  <short-name>example tags</short-name>
  <tag>
    <name>HelloWorld</name>
    <tag-class>HelloWorldTag</tag-class>
    <body-content>empty</body-content>
  </tag>
</taglib>

設定ファイルは「***.tld」としてください。ファイルはタグを使用するWWWアプリケーションルート以下であればどこでも構いません。「WEB-INF/tld」や「WEB-INF」直下に置くのがオーソドックスなようです。

設定ファイルの先頭には、必ず

<?xml version="1.0" ?>
<!DOCTYPE taglib
  PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD JSP Tag Library 1.2//EN"
  "http://java.sun.com/dtd/web-jsptaglibrary_1_2.dtd">

とXML宣言・DOCTYPEを記述するようにして下さい。またJSP1.2のタグ設定ですので、JSP1.1の場合は異なるという点にも注意してください。それ以下はタグライブラリ(カスタムタグの集合)の設定の中心部分です。

taglib要素

tlib-version 必須 タグライブラリのバージョン。必ず「1.0」とする事。
jsp-version   JSPのバージョン。デフォルトでは「1.2」。
short-name 必須 タグライブラリの略称。
tag   カスタムタグの設定。カスタムタグの数だけ繰り返す。詳細は次表で。

tag要素

name 必須 カスタムタグの名前。これがJSPページで使用するタグの名前になる。
tag-class 必須 タグハンドラのクラス名。
body-content  

以下の3つの内のどれかを指定。

empty ボディ部は空になる。
JSP ボディ部はJSPの構文を用いて記述される。
tagdependent ボディ部はタグハンドラによって評価される構文で記述される。
attribute   タグで指定する属性の設定。詳細は後の章で説明します。

「HelloWorldTag」ではタグ名を「HelloWorld」、ボディ部は評価しないので「empty」と指定しています。 属性は今回は使用しないので、定義していません。

(実習課題2)

実習課題1のタグハンドラクラスの設定ファイルを作成しなさい。

解答例はこちら

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